型彫放電加工機とは
粘土に10円玉を押しつけると、10円玉の形状が粘土にうつります。
これと同じ事を金属材料に対して行うものだと思って下さい。
加工したい形状と凹凸が逆の形状の「電極」を作り、電極を材料にあてて
(実際には触れてはおらず材料と電極とのすきまで放電が起こっているのですが)
溶かしていくことで加工します。
電気を通さない樹脂や、塗装してある物などは加工できません。
しかし逆に放電加工可能な電気を通す樹脂材料などが開発されています。
回転する刃物を使うフライス盤では、丸い部分が残ってしまうので、角のとがった角穴は加工できませんが、そういうときにこの加工が役に立ちます。
ただし、加工に時間がかかり、電極をつくる手間もかかることから、
どうしても型彫放電でなければできないものだけをこの機械で加工するという考え方が一般的です。
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